日記72

サラダライス

 

自分が本当に野菜が好きなんだな。。と思うときがある。
野菜サラダをハワイ産のコアという木をくりぬいて作ったサラダボールに目一杯作ってそのほとんどを一回の食事で食べてしまう時だ。

今日のサラダは、サニーレタス、胡瓜、しその葉、コリアンダー、たまねぎ、ミョウガ、トマト、それに、松の実と白ゴマをたっぷり振りかけて。レモンを絞って、オリーブオイル。そしてちょっぴり醤油をたらす。

マウイだと、にんじんのすりおろし、紫キャベツの超微塵切り、青パパイアやオリーブの実などが入ってくる。残念ながらしその葉とミョウガが手に入らない。

よく、なぜヴェジタリアンになったのですか?と聞かれることがある。私は自宅では野菜を食べているけど、家を一歩外に出たら、何でも食べる。
でも・・・今ではお肉・・とくに牛肉が苦手です。あの独特な甘い味が、昔は大好きだったんだけど。今ではうっと来てしまう。

そして、どんな肉でも歯ざわりがもうなんとなく駄目なのです。
その分お魚は好きです。特に焼き魚は時々家でも食べたいと思う。残念ながら今住んでいるマンションは焼き魚厳禁のところで、
良かったようなさびしいような・・・八丈島のクサヤなんて・・ああ元気だろうかクサヤさん。

というわけで家では玄米菜食なのです。なぜ玄米を食べるようになったのか・・・

30代のころ、知人の家に遊びに行って、夕食をご馳走になったがその家では玄米を食べていたのだ。そしておいしかったので、私も食べ始めたのでした。そのころは普通にお肉も食べていて、白米をやめて玄米にしただけの事だった。餃子に玄米なんて良く食べていたっけ。

私は早苗という名前で、まさにお米の苗のことだ。
その知人が、「玄米はそのまま水につけておくと芽が出て苗になるのよ」と教えてくれて、それがまさに決まり文句になってしまった。

ちょうど白砂糖や白い食パンなど、精製されているものに対する疑問もあった時期だったので、すんなりと玄米に転向して今に至っている。

そのプロセスの中で、自然と肉を食べなくなって行ったので、ことさらいつベジタリアンになったのか何か理由があったのか・・・はいありました。

お正月をフィリッピンのパラワン島ですごそうと、年の暮れに家族で行ったときのこと。

島にホテルはひとつしかなくて、そこで隔離されたようにすべてはまかなうのだが、それではつまらないと町に観光に出た。
素朴な、町というよりも村の感じだったが、そこで、両手足を縛られて棒に逆さ刷りにされ、大の男、二人に担がれていく豚と出会った。
その豚は私の目の前を通っていったのですが、目が合ってしまったというか・・・私は彼の目を見てしまったのだ。

その豚は完全に観念していた。自分が殺されることを受け入れているというか・・・もう仕方がなかったのだと思う。
私だって、どこかで人間を食べる生き物に捕まってそんな風に担がれてしまったら、もう観念するしかないと思う。
これから絞首刑にされる人間を見てしまったのと同じ様な気分だったのを覚えている。

そしてその後、ホテルに帰って新年のディナーパーティに出たのですが、料理は、伝統の豚の丸焼きだった。私は食べれませんでした。

多分そのときからベジタリアンになることを選択したような気がする。

その後もお肉は食べていたけれども、自分自身で肉を買って調理することをしなくなった。そして今でもそれが続いている。

今夜のメインはサラダライス。野菜サラダに玄米を混ぜたもの。それにアスパラガスとしいたけの炒め物。そして納豆。
なんか毎日こんな感じなんだけどまったく飽きないのはやっぱり自分が野菜が大好きなんだと思う。


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