秘密宇宙計画と太陽UFO


           

ハリケーン・イルマの襲来前後、謎のUFOが出現

 昨年の真夏、8月下旬から9月初旬にかけて、カリブ海からアメリカのフロリダ半島に上陸し、大被害をもたらしたハリケーン・イルマ。しかし、ハリケーン・イルマが襲う前後、米軍の“秘密宇宙計画”に組み込まれ、現在同国の中央司令部と特別作戦司令部があるフロリダ州タンパのマックディル空軍基地付近の上空に、異常な怪UFOが出現した事実は、日本では全く報道されなかった。
 ハリケーンのスケールが最大のカテゴリー5を記録した超巨大ハリケーン・イルマがフロリダ半島を襲うと分かるや、同基地の軍人軍属はじめ付近一帯の全住民には、直ちに避難命令が出された。そのハリケーン・イルマが襲来する直前と、最中と直後に渡って、タイプが様々に異なるUFOが、烈風吹きすさぶ同半島の上空に出現したというのだ。
 そして、そのUFOを目撃した住民の中に、動画映像に収めたUFOウォッチャーがいた。

「ハリケーン・イルマがフロリダ半島に上陸した時、その襲来の前後と最中に出現したUFOを、私は運良く見つけて、カメラの動画モードで撮影した―」
 現地在住のジェラルド・ピーターソン(仮名、以下JPと略称)は証言する。“運良く”というが、JPがUFOを首尾よく撮影できたのは、ただの偶然ではないようだ。元々、JPは9年前にブラジルで、密かに地球を訪れているETの一タイプ、“ノルディック”(北方人種型)、別名トールホワイト型とコンタクトしていたと主張していた。
 JPはこのコンタクトの際に異星人から「円盤型やデルタ型、さらに葉巻型母船の反重力航宙機」の設計知識と製作能力を、脳にダウンロードされたという。
 そしてそれがきっかけで、地元のマックディル空軍基地の情報部員らしき黒服の男たちから、強引な接触や、時には拉致と尋問を何度も受けるようになった。
 そこでJPは、万一の場合の身の安全を図るため、独立系のUFO研究家を選びメールで接触。自分のコンタクト/アブダクション体験を公表、自ら撮影した数組の連続UFO写真を提供した。

 その独立系UFO研究家というのが、前回の「宇宙NEWS〜」でも紹介した元アメリカン大学社会学科教授で、現在はUFO/ET研究家として“宇宙政治学”的活動を続けるマイケル・E・サーラ博士だ。最新刊の『米海軍の極秘宇宙計画とノルディックET連合』(2017年)をはじめ、UFO関連だけでもすでに6点の著作がある博士は、昨年9月上旬、確信をもって以下のように断言し、JPから提供された“UFO証拠写真”の全面的公表に踏み切ったのだ。
「UFOとそれを操縦するETの存在は、21世紀の地球上にあってはもはや否定すべくもない確固たる現実として理解し、受け入れられるべきだ。彼らは少なくとも先の大戦末期以来、アメリカの海空軍に円盤型やデルタ型や葉巻型の宇宙空間も飛べる“反重力機”製造の技術供与を極秘に行い、その実験と生産を手助けし、NASAの宇宙活動を裏からバックアップしてきた可能性が極めて高い!」

 それが、我々がこれまで知らされてこなかった真実なら、JPによって撮影されたUFO群は、異星人自身が操縦するものではなく、米空軍の極秘製造による反重力機の試作機が、ハリケーンの接近でとった緊急避難行動、または飛行性能テストの類だったのかもしれない。少なくとも米空軍開発の最新鋭戦闘機「TRー3Bアストラ」は、明らかに典型的なデルタ型で、JPの証拠写真に写るUFOの一つも、まさにそれに合致するのである。

光り輝く翼を持った太陽UFOが出現

 昨年は夏を過ぎてから、とりわけ9月に太陽近傍空間に出現するUFOが見られた。
 そのUFO出現が影響したのか、同時期、太陽はしばらく沈静化していた太陽フレアを何度も放出している。9月16日、NASAの太陽探査プロジェクト「STEREO」が打ち上げた2機の探査機のうち、「STEREOーA」が撮影した画像を見た“太陽ウォッチャー”たちは口々に叫んだ。「太陽神ラーの化身が現れた!」
 というのも、そこにあったのは巨大な翼を広げ、赤いハローに縁取られて白色に光り輝く“太陽UFO=ソーラークルーザー”。この迫力満点のUFOの形が、古代エジプトで最高神とされた太陽神ラーの象徴として崇められた「有翼太陽円盤」の図章像と酷似していたのだ。

 有翼太陽円盤は古代エジプトが発祥の地とされる。中王国時代のセンウセルト1世(在位:前1971〜1926頃)が建立した小聖堂にある彫刻の図章像がルーツだと言われる。
 これは円盤で表された太陽神ラーのシンボルと、翼を持ったハヤブサに象徴される天空神ホルスが合成されたものだ。神話ではこの図章像自体が、天空を自在に飛翔する「戦闘機型飛行物体」として描写されている。
 さらには別の説もある。世界最初の都市国家を築いたシュメール人が残した紀元前3000年頃の円筒印章にも、有翼太陽円盤らしきものが刻まれている。これまた、バビロニアの太陽神かつ英雄神であった“マルドゥク”の象徴として崇められている。こちらがルーツとすれば、有翼太陽円盤の歴史はさらに遡ることになる。
 総じて有翼太陽円盤は、基本形は円盤に翼のついた形だが、尾を持つもの、搭乗者を伴うものなどがある。いずれにしても、これらは実際には“神の戦闘機=古代の戦闘用UFO”を表現したものだったようだ。だとすれば、この太陽UFOは、それに類したものだったのかもしれない。

 9月28日、同じくNASAとESA(欧州宇宙開発機構)が開発した太陽観測機「SOHO」が撮った画像に、衝撃的な物体が写り込んでいた。太陽の表面にほど近い場所に現れたキューブ型UFOである。驚くべきはその形状だけではない。大きさが地球の2〜3倍もあるというのだ。さらに移動速度も人知では計り知れないという。何とわずか12分で太陽面を移動しており、その速度は太陽の大きさから測定すると、実に光速以上だと推定されているのだ。
 超巨大UFOが、まるでワープするように移動しているとあって、太陽ウォッチャーの間では「まさにSFのようだ」と話題になっている。台湾在住の宇宙現象研究家スコッット・ウェリングによれば、キューブ型UFOの周囲には、機体を覆うように強力なエネルギーが発生しているようだという。ウェリングはまた、次のように語る。
「これは、地球の文明では到底製造不可能なサイズだが、たとえば2億年から13億年前に誕生した異星人たちからすれば、超高性能AI(人工知能)にオーダーすれば、たやすいことだろう」

 以前の「宇宙NEWS〜」でも、同様のキューブ型巨大物体について紹介した。人知を超えたこの物体とは何か? 私は、これはキューブ型というよりピラミッド状をしているのではないかと推測している。ピラミッドは底面か真上から見れば、四角形に見える。
 それはもしかして巨大宇宙コロニーか、太陽の活動に関わっている何かの装置のようなものなのか…実際にその現場に行くことも叶わず、より詳細な観測データに直接アクセスできるわけでもない私には、断言できることは何もない。

 前後するが、9月2日には、NASAの太陽観測衛星「SDO」が、太陽面に出現した長方形の巨大物体の画像を撮った。これが明らかに構造物の様相を呈しているのだ。
 色調補正を施すと、UFOというよりその構造自体が異空間への入口、モノリスのように思えてくる。はたしてこの巨大長方形構造物は、新たな太陽UFOなのか? それとも、異次元空間への入口なのか? いずれにしても、太陽周縁でアカデミズムが触れようとしない、摩訶不思議で驚異的な事象が頻発していることは紛れもない事実のようである―。

 

*写真は『ムー』'17年12月号(学研)より転載

 


 

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